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【活用事例】クラスと学校とのつながりを深め、学びの一歩を支える

フリースクール花鶏学苑

【活用事例】クラスと学校とのつながりを深め、学びの一歩を支える

クラスと学校とのつながりを深め、学びの一歩を支える

 

本校は岩手県宮古市にあるフリースクールです。さまざまな理由や事情から自分の存在意義や居場所が見出せずにいる子どもたちをサポートするため2016年に開校。生徒一人ひとりと向き合いながら個性を伸ばし、他者を思いやる心と豊かな人間性を育むことを目標としています。中等部と高等部があり、高等部の生徒は提携している第一学院高等学校へも同時入学し、3年間で高校卒業資格の取得も目指します。

 

生徒たちの状況や考え方はさまざまで、登校が難しい生徒や、コミュニケーションが苦手な生徒も多くいます。保護者とは面会できても本人とはなかなか会えなかったり、出身校でも登校できておらず、問い合わせても先生がその生徒についてよく把握できていなかったりするケースもあります。こうした状況の中で生徒一人ひとりに寄り添った支援を充実させるために個々の特性を早期に把握する方法を探していたところ、「Ai GROW」に出会いました。

 

これまで紙ベースのアセスメントを導入してはいたのですが、受検結果が出るまで時間がかかり、データをすぐに活用できないこと、受検日に欠席者が出ると別途対応が必要なこと、受検結果の共有が難しかったことなどが理由でうまく活用できていませんでした。どこにいてもオンラインで受検でき、受検後すぐに結果が表示され、データの共有もしやすいことが「Ai GROW」への切り替えの決め手となりました。特に生徒の特性と状態の変化をリアルタイムに把握できる点が大きかったです。現在は、学期ごとに「Ai GROW」を受検させ、生徒のコンピテンシーの変化と成長を確認しています。また、高等部ではキャリア教育の参考情報としても活用しています。

 

自分から話をすることが苦手な生徒が多い本校では、「Ai GROW」で各生徒の気質とコンピテンシーについて理解を深められることが、対話の話題作りや個別面談時のアドバイス、校外学習を含む支援内容の検討など、多方面に役立っています。しかし、このような導入時に期待した効果だけではなく、思わぬ嬉しい変化も。「Ai GROW」に相互評価があることで、評価の前に友達のことをもっと知ろうと、久しぶりに登校する生徒や、今まであまり接したことがないクラスメートにも積極的に話しかける生徒の姿が見られるようになりました。学校としてもこの変化を生徒の成長につなげようと、他者と協働するグループワークや他者理解を深めるためのレクリエーションを日々の活動に少しずつ組み込んでみています。さらに、自分の強みや課題を数値で把握できることやクラスメイトからの評価が自信となるのか、程度はそれぞれですが、全体的に生徒たちの学びに対する積極性が高まっているように感じます。課題となるコンピテンシーを伸ばす方法を探し始めた生徒や、資格取得など新たな挑戦をスタートさせた生徒もいます。

 

自分を知り、他者を知る、そして自分なりの行動につなげる。変化の濃度はさまざまですが、「Ai GROW」は生徒たちにとってその良いきっかけになっていると思います。授業にも少しずつ「Ai GROW」の結果の振り返りなどを取り入れてみながら、生徒にとって友達や学校とより深くつながり、学びの一歩を支えるツールとして今後も「Ai GROW」を活用していきたいと思っています。

 

 

リンク:
フリースクール花鶏学苑

https://atori-gakuen.com/