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【活用事例】コンピテンシーの視点から探究活動の改善を図る(千葉県・敬愛学園高等学校)

敬愛学園高等学校

【活用事例】コンピテンシーの視点から探究活動の改善を図る

コンピテンシーの視点から探究活動の改善を図る

 

「Ai GROW」の導入を決めた理由は、探究活動の成果を定量化することと、本校の建学の精神である「敬天愛人」をコンピテンシーに置き換えることで共通言語化し、共通理解を深められるようにするためです。

本校で行う探究活動の成果を年度内に複数回、「Ai GROW」によって定量化することで、これから生徒が生きる社会で必要なコンピテンシーの成長に本校の探究活動がどの程度影響しているのかを確認することができると思いました。そして、われわれ教員が探究活動の内容を精査する際に、探究活動の改善をコンピテンシー・ベースで検討できることにも期待しました。

本校では「Ai GROW」を、探究の効果検証や評価の他、生徒の特性把握やキャリア教育、クラス・マネジメントに加え、部活動・学校行事の効果検証、総合型選抜・学校推薦型選抜対策、調査書・指導要録の作成など多岐にわたって活用していく予定です。

「Ai GROW」によるコンピテンシーの定量化で特に成長を期待したのは課題設定、自己効力、表現力です。探究で課題設定を重視した指導を重ねていましたし、今後、プレゼンテーションの機会も増えていくことから現状の表現力を把握するとともに、その成長を検証していきたいという思いがあります。また、本校では他校と併願して入学している生徒も少なくないため、生徒の自己肯定感に関する力も定量化したいと考えました。まだ1度しか計測していませんが、特に課題設定に重点を置いて探究活動を行ったクラスでは、課題設定力が他のクラスより高い傾向が見られました。

今後も年度内に複数回、受検の機会を設け本校の探究活動と生徒のコンピテンシーの成長の関係を確認しながら、コンピテンシー・ベースで改善を重ねて行きたいと思っています。

また、クラス単位では、授業や探究活動を行う際の班分けに「Ai GROW」のグルーピング機能(育成目的に応じた最適なグルーピングを提案する機能)を活用していきたいです。その中で、生徒には「自分自身の成長=コンピテンシーの向上」という意識で学校生活を送ってもらいたいと期待しています。また、相互評価を通して、自分の強みや成長を客観的に捉えながらメタ認知力も高めていってほしい思っています。