大村寛之先生 和歌山信愛中学校・高等学校
本校は、和歌山市内にあるカトリック・ミッション・スクールで中高一貫の女子校です。「一人ひとりがかけがえのない大切な存在であることを認めるとともに、そこに集うものが互いに信頼し、一致する」という意味が込められた「一つの心 一つの魂」という言葉をモットーに教育活動を展開しています。規律や礼節を大切にし、他者を思いやることのできる心優しい生徒が多い、落ち着いた雰囲気の学校です。
探究的な学びに取り組んで10年が経過しましたが、そのきっかけは卒業生に対する「与えられた仕事に対して不満も言わず取り組んでくれる」という企業の方の評価から「卒業生が社会で都合の良い存在になっているのでは?」と感じたことでした。生徒の主体性や積極性を育みたいと思うようになり、探究的な学びを導入することにしました。
少しずつ改良しながら進めてきた探究プログラムですが、「学校側が設計したプログラムだけで生徒の興味に本当の意味で寄り添っているといえるのか?」という根源的な問いが生じ、2022年度に生徒の興味・関心を出発点とする新たな探究を行う「iコース」を立ち上げました。自由なテーマに対する指導の不安はありましたが、全てのテーマに指導ができるわけはないと正直に割り切り、教員も伴走者として楽しみながら運営しています。
この記事をご覧になっている先生方は、生徒の主体性や生き生きとした変化に触れ、それを後押しし、その学びをさらに推進したいと思っていらっしゃるのではないかと推測します。しかし多くの困難や摩擦に接し、救いやヒントを求めていらっしゃるのではないでしょうか。私も何度もそのような場面に遭遇し、いまだ探究が盛んではない和歌山では疎外感にさいなまれることもあります。
しかし、そんなときに自分を支えてくれるのは「外部との交流」です。最初に相談するときは緊張しますが、親身に相談に乗り、もてるものを惜しみなく提供してくださる全国の先生方や学外の協力者の方々とのつながりにより、勇気づけられ、再び前に進むことができています。もし本学の取り組みが参考になるのであれば私自身も喜んでお話をさせていただきたいと思っており、ぜひその一歩を踏み出していただきたいと思っています。このような探究を探究する先生の姿が、生徒への説得力にもなると信じています。
文部科学省地域協働事業グローカル型(本学HP)
https://shin-ai.wakayama.jp/kyodo/
文部科学省地域協働事業グローカル型(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/1420961_00006.htm
和歌山発! 地域の未来を拓く鍵となる「Key Girl」育成プログラム(三菱みらい育成財団HP)
https://www.mmfe.or.jp/partners/1643/
23年度活動報告
https://youtu.be/YVHt6rLp9Sc