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【活用事例】スクール・ポリシーを「生きた行動基準」に

OPEN UP! SPORTS

子ども一人ひとりの「らしさ」を「生きる力」へとつなげる

岩満太一様

 

子ども一人ひとりの「らしさ」を「生きる力」へとつなげる

OPEN UP! SPORTS

 

子どもたちの未来を切り拓く力を育む

私たちのスクール「OPEN UP! SPORTS」は、子どもたちの「未来を切り拓く力」の育みを目指す、非認知スキル習得型スポーツスクールです。AIの進化など、信じられないほどのスピードで変わりゆく社会の中で未来を切り拓くには、学力だけでなく、自ら考え、他者と関わり合いながら行動できる力が不可欠です。さまざまなスポーツスクールがある中で、「OPEN UP! SPORTS」は競技スキルの習得ではなく、体と心の「土台づくり」に焦点を当てています。運動遊びを通じて体の動かし方を、適切な関わりと独自のプログラムにより考える力や違いを認め合いながら他者と協力する力などの非認知スキルを育みます。

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▲楽しくプログラムに取り組む子どもたち


しかし、そのような力を育む上で、数値化が難しいこれらの力の成長をどう見取るか?保護者の方々との間やスクール内で認識合わせをどう行うのか?ということが大きな課題でした。非認知スキルを可視化できる指標がないものかと探していた時に出会ったのがIGS社。当初は非認知スキルを相互評価により可視化する「Ai GROW」の導入を検討していましたが、同社とのディスカッションの中で、本スクールの対象となる幼児においては、まずは生まれ持った特性(その子らしさ)を理解し、それに合った環境作りや声掛けを行うことが非認知スキルを育むためのベースになることを知り、子供たち一人ひとりの気質を可視化するアセスメント「First GROW」の導入を決めました。

 

その子らしさへの理解をベースにしたレッスン設計

現在は最初に「First GROW」を受けていただき、保護者へレポートを提供するほか、データをスクール運営に活用しています。毎回のレッスン前にはナビゲーター(講師)間でミーティングを行い、そのクラスに所属する子どもたちの気質タイプを確認した上で声掛けや接し方を話し合っています。基本のテーマは決まっていても、参加する子供たちの気質に応じてメニューの組み立て方、制約条件の付け方など、レッスンを細かくアレンジするようにしています。

例えば、「エネルギー全開!気持ちストレートタイプ」には、負けたり、やってみてできなかったりすると気持ちの切り替えが難しい子たちもいます。事前に「ここは難しいけど、頑張ったらできると思うな。チャレンジしてみよう!」など、挑戦心を高めるような声掛けをすると、すぐに諦めてしまうことが少なくなります。逆に「気持ちを内に秘めた感情エネルギータイプ」には、感情を外に表すことが苦手な子も。感情の機微をナビゲーターが代弁してみたり、気持ちを表に出してもいいと思えるような問いかけをしています。「ゆっくりが心地いい 刺激に敏感なマイペースタイプ」は集団での行動に気後れしてしまうこともあるので、目標のハードルを調整したり、制約条件を変えてまずはスモールステップから取り組めるようサポートしています。目指すのは、全員が「楽しかった」と笑顔になれるレッスン。良いところを存分にいかして伸ばしながら、足りないところは補い合い、運動能力だけでなく考える力、やり抜く力、仲間とつながり協力する力などの非認知スキルを育んでいきたいと考えています。

 

家庭とスクールが同じ方向を向いて成長を支える

「First GROW」は、保護者の方々との会話のきっかけにもなっています。保護者の方々も「First GROW」のレポートを納得感をもって受け止めてくださっているので、「今、〇〇の部分が強く出てきていると思います。さらなる成長につなげるため、〇〇のようなサポートで補っていきたいと思っています」など、共通理解を基に一歩踏み込んだ、具体的な会話ができています。「家でもこんな声掛けをしてみます」といった反応もあり、家庭とスクールが同じ方向を向いて子どもの成長を支えられるようになってきていると感じます。今後は保護者との1 on 1の時間をもっと取りながら、できれば「Ai GROW」も導入し、非認知能力の成長も保護者の方へもっとわかりやすくお見せすることができるようになればと考えています。

 

一人ひとりの成長に寄り添い、支える

幼児から小学校低学年の時期は、心と体の土台を育てる大切な時間。この期間に自分で考え、選び、人と関わりあう力と体の動かし方を身につけておけば、子ども自身がスポーツはもちろん、それ以外でもやりたいことを見つけ、主体的に取り組み、仲間と力を合わせていくことができるようになるはずです。そしてそれは、自分の力で未来を切り拓き、人生を歩んでいく上で不可欠な力そのもの。私たちはこれからも、「First GROW」とともに、一人ひとりの子供たちの成長に寄り添い、それぞれの道へと大きく羽ばたかせていくお手伝いをしていきたいと考えています。