「Ai GROW」活用の現場からー岡山県内公立中学校による意見交換会ー
2021年度から地域・社会との連携による教育活動の質向上に取り組んでいる本校。その取り組みの効果検証と生徒の自己理解の促進のため「Ai GROW」を活用しています。生徒へのフィードバックや教員間での共通理解の浸透など、さらなる活用に向けた課題の解決についてセミナーなどで学びの機会もいただいていますが、環境や状況の似た県内の他の学校と情報交換をしたいと考えるようになりました。
そこで今夏、私が発起人となり、岡山県内の「Ai GROW」採用校である玉野市立荘内中学校、瀬戸内市立邑久中学校に声を掛けると、両校とも、「ぜひお願いしたい」「そういう機会をもってみたいと思っていた」と二つ返事で参加が決まり、8月末にオンラインで意見交換会を実施しました。
当日は非認知能力育成に積極的に取り組む校長、教務・学年・研究主任の先生方など15名が参加。来年度以降の「Ai GROW」導入を検討されている岡山市立御津中学校にもご参加いただけることになり、「Ai GROW」を導入するまでのステップについて質問を受けるなど、これまでの取り組みを改めて整理するきっかけにもなりました。
▲教育目標に関わる資質・能力の成長を定量化するために選んだ
「Ai GROW」の計測コンピテンシーについて説明する
岡山市立操南中学校の竹島 潤先生
▲「Ai GROW」導入のきっかけや校内での体制作りについて語る
玉野市立荘内中学校の先生方
▲「Ai GROW」の活用や今後の展望について語る
瀬戸内市立邑久中学校の先生方
▲「Ai GROW」導入に向けたステップについて質問する
岡山市立御津中学校の先生方と、
自校での「Ai GROW」の活用方法を紹介される
瀬戸内市立邑久中学校の先生方
学校教育目標に関わる資質・能力の成長の可視化、探究をはじめとする取り組みの効果検証、生徒の自己認識の向上、生徒の非認知能力の向上と、各校の導入目的は異なります。しかし、「Ai GROW」がもたらす能力の可視化を足掛かりに目指す学校の在り方に向け少しずつ歩みを進めている点、「Ai GROW」により生徒が強みを意識できるようになり、キャリア教育につなげやすくなった点などポジティブな変化は共通していました。校内における浸透、生徒へのフィードバックなどにおける他校のケースに関する情報も、今後の運用面での工夫につながることと思います。
管轄する教育委員会を超えて「非認知能力の育成」という共通のテーマで情報交換し、より良い外部評価指標の活用に向けたアイデアが得られたことは大きな一歩でした。そして何よりも「Ai GROW」のような新しいツールの導入、そして、その活用に向けた勉強会などは県や市の旗振りを待たずとも現場の教員が主体となって実現できるということ、各現場で同じ思いで奮闘している仲間がこんなにたくさんいると分かったこと、つながりを作ることができたことは大きなモチベーションにつながりました。
この意見交換会をきっかけにできたつながりをさらに深めていくことを目的に、翌月には対面での交流会も企画。8月のオンライン開催に参加された学校に加え、岡山市、玉野市、瀬戸内市の中学校6校から15名の先生方がご参加くださいました。次は年明けに、次年度を見据えた情報交換を行う予定です。学校の垣根を越え、多くの仲間と一緒に非認知能力の育成や、より良い外部評価指標の活用について考える場として、これからも継続していけたらと考えています。岡山の学校にお勤めでこの情報交換会に興味をもたれた先生がいらっしゃいましたら、ぜひご参加ください。
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IGSでは、非認知能力やその評価をテーマにしたセミナー、ご採用校同士の交流タイムも含んだ活用勉強会など、さまざまな情報交換の機会をご提供しております。また、ご希望に応じ地域や校種、ご状況の近い学校の先生をご紹介させていただくこともできます。IGSは、非認知能力の育成に向けた取り組み、そして生徒の皆様のさらなる成長を今後も全力でサポートしてまいります。